いよいよ歳の瀬も迫ってきたが
冬なのに先日も福島に熊が現れた。
かなり大きい柿の木に50㌢程の子熊が枝先まで登り
前足で器用に実を手繰り寄せては、ムシャムシャと柿の実を貪っている。
母熊の待つ冬眠用の巣穴の門限は迫っているだろうに
眼の前の食べ放題から離れ難いのか。
冬の曇天、すっかり落葉した老木、たわわに実った鮮やかな熟柿を喰らう真っ黒な子熊
梅に鶯、紅葉に鹿、など自然界の取り合わせの良さは絵札にも成っているが、
負けず劣らず『柿に熊』の調和は美しい。

しかし、そもそも冬眠の時期なので、雪景色を疾走する熊などいなかったはずだが
いったい熊界隈に何が起こっているのだろう…
多分「おっこと主様」が遠吠えで呼び掛け、全国の熊達が蜂起したのだろう
そのうち、熊が唯一棲息しないと言われている、千葉県の鋸山辺りに続々と集結するかもしれない
(自然を破壊し続ける人間に鉄槌を下す為に)