まだまだ高いが米の販売価格が少しづつ下がってきている。
小泉農水相の言動に粗探しをする輩が色々モノ申しているが
個人的には良くやっていると思っている

「ご飯粒を残すと目がつぶれる!」数十年前に母親から何回となく言われた小言である。
「丁度今お茶碗に残している分は稲穂1本分ぐらい、お百姓さんが汗水流して一生懸命…」
「夜口笛を吹くと蛇が来る」「夜爪を切ると親の死に目に会えない」この手の言い伝えの類は数々有ったが
「蛇が来る」や「親の死に目に」に比べ「目がつぶれる」は穏やかではない。
母親のこの擦り込みのせいか、成人してからも米粒はおろか、余り食べ物を残す事はしていない。
食い意地が張っていると言われればそれまでだが、
稀に遭遇する火が通ってない揚物や、鮮度の悪い刺身など違和感がある物は残すが、
量が多かったり味付けの好みはなるべく食べ切るようにしている。
だから場合によって、人の食べ残しが気になる事もある。
わざわざ大盛を頼んで残したり
ビュッフェやバイキング形式で食べ切れないほど取って来て残すのもどうかと思う。
又、色々「増し増し」を頼んでいわゆる「映え」だけ狙って食べなかったり
食い散らかし動画をアップする輩などは言語道断である。
彼らは「お金を払っているから」「思ったより量が多かった」「不味かった」「経済が回っている」
と異議を唱えるかもしれないが、果たしてフードロスの実態をどこまで知っているのだろうか。
いま日本では一人親世帯では半数の子どもが空腹を感じているのに
全人口(大人から子供まで)が毎日おにぎり一個分の食糧を捨てている。
世界では年間20億人分の食糧が廃棄され、飢餓状態にある人は8億人以上
(約10人に1人)いると言われている。
「米粒を残すと目がつぶれる」
今でこそ死語になっているが、こんな迷信的ではあるが
端的な言い伝えが復活する時が来たのかもしれない。
でも今は貴重だから米は残さないか…