伊集院静が亡くなった。
唯一サインの列に並んだ著名人である
いっとき作品に傾倒して著書を読み漁り、多分7割ぐらいは読んでいるだろうと自負している。
そもそも彼を知るきっかけは、当時好きだった女優(後に白血病で早逝)が氏と婚約した際
交際のきっかけは、化粧品のCFを撮っている際ディレクターとして参加した彼が
「憂鬱」とサラサラ書いて指示された瞬間恋に落ちたと述懐していた(不倫でしたが 笑)
早速私も有事に備え、「鬱」の字を何度も練習して書けるようにした(なので今でも書ける!)
その後彼女を射止めた男に興味が湧き、あれこれ調べながら伊集院静に嵌っていった。
ちなみに、当時通っていた高校のすぐ裏手にある鄙(ひな)びたホテルに
同時期に長逗留していたことも後に分かった
小説にもサザンの楽曲にもなった「なぎさホテル」である
数々の浮名を流した女たらしで、酒も腕っぷしも強く、旅打ちするほどのギャンブル好き、
それでいて直木賞作家(女性ばかりでなく男にも心酔者は多い)
小説ばかりでなくエッセイにも定評があり、あまた名言も残しているが、
競馬で負けた人達が集う、オケラ街道沿いの酒場の亭主に頼まれて書いた色紙が
「それがどうした」
これは私の座右の銘にもなっている。
猪木に続きまた推しが一人旅立った…